den 5 juli 2009

ライブハウスから生まれた学校

新聞でこんな記事を見つけたのは、先月末のことでした。

「ライブハウス上にフリースクール 浜松の「窓枠」来春、新店舗オープン」
・・・子供たちに社会的な活動の場と機会をより多く提供し、進学や就職など希望する”ステージ”への前進を手助けする。―

浜松のライブハウス「窓枠」が不登校の子供たちのための学校経営に乗り出すため、現在新しいビルの建設準備中で、学校は来年の春開校、学校説明会をこの週末に開催するというニュース。

この「窓枠」というライブハウスの名前は、何度か新聞で見たことはありましたが、これまで特に機会がなく実際に行ったことはありませんでした。

それにしても、「ライブハウス」と「学校」という、どう考えても相反する存在の二つが一緒になったらどうなるのか?

「・・・いや、別にどうもならんのですけどね。」
と、飄々と話す「窓枠」社長。「あんまり難しく考えることないですよ。」

実はこの記事にとても興味をひかれた私は、その学校説明会を聞きに行ったのでした。

が、私が行った回の参加者はなんと私だけ(他の回にはたくさんいらしていたようです)。
結果として、社長やカウンセラーさんとのおしゃべり会となりました。
本当にただの興味本位で来た私に、社長もカウンセラーさんもとても親しくお話して下さいました。

社長はもともと建材業を営まれており、ライブハウスは趣味で始めたようですが、その頃から「フリースクールをやりたい」という気持ちが強かったそうです。
実際に現在のライブハウスでも、不登校の子供たちに気軽に音楽に親しめる場を無料で提供する活動をされています。

そしてこの活動を土台にして、いよいよ本格的な「フリースクール」立ち上げを決意されたというわけです。それが来春開校の「窓枠学院」です。

対象となる生徒は、中学校卒業~20歳ぐらい(場合により22歳ぐらいまで可)。通信制高校と提携し、大学進学を目指しながら、音楽や演劇、地域のフィールドワーク、職業体験などを通して人間性を育み、子供たちが社会で自立するための支援をすることを目的としています。

「窓枠」で子供たちが生き生きと活動する姿を見て、音楽を通して自己表現の仕方や人とのつながり方を学ぶ大切さに気が付き、そういった場をより多くの不登校の子供たちに提供できるような学校を作ることが、社長の夢となったようです。

現代の日本では、いくら能力主義とはいってもやはり、「学歴」が社会での自立にも大きく影響します。いろいろな事情でそのチャンスを得られないでいる子供たちに機会を与える、素晴らしい社会貢献活動だと思います。

「・・・いつかはこの学校のねえ、『お土産』を生徒たちと作りたいと思ってるんだよね。」と社長。

「お土産っていうのは?」
「例えば『窓枠パイ』みたいな。キャッチフレーズは『子供は夜にお菓子は食べないよ』ってね」。
「ああ、『夜のお菓子』に対抗する訳ですね。」
「肝心なこと考えないでさ、こういうことばっか考えてるんだよね~。」

ニコニコしながら将来の夢を語る社長。とはいえそこはやはり企業経営者で、資金面や提携先などを含め、学校開校のための準備は着実に進められている様子でした。

本当に、人の良さがにじみでている社長の話しぶりに、すっかりハマってしまった私でした。
学校の説明というよりは、ほとんど音楽の話で終わってしまったのですが、どんな学校になるのか、本当に楽しみです。

社長、これからも注目します!

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